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2010年9月

明白

『食べて、祈って、恋をして』を観終わったのが18時過ぎ

映画の影響で今日はイタリアンにしようとお買い物を済ませた帰り道

どんどんと秋は深まり

日は短くなり

気を抜いていたら

世界はすぐに色を無くして暗闇に沈み込んでしまう

そんな中

家々に灯る明かりだとか

夕餉の支度途中の匂いだとか

お風呂でシャワーを使う水音だとかが

一瞬にしてあたたかな気持ちを運んできてくれる

羽織った薄手の上着の胸元をかき合わせ

足早に家路を急いだ。

映画館のグッズショップでチェブラーシカのモバイルカバー(ちびっこの靴下みたい)と

郵便局でちびまる子ちゃん切手シートをつい買ってしまう。

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いつも実家に帰ると

紛れもなく懐かしい家の匂いがする

それは結婚して家を出るまで気付かずにいたこと

母も私が持ち帰った荷物を開ける時

同じように「水玉の家の匂いがする」と言う

「どんな匂い?」と聞いても

うまく言葉には出来ないらしい

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母お手製のおはぎを食べながら

国勢調査の書類を記入していたら

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「はて?五年前ってどこに住んでたっけ?」とふと思ったりする

実家で暮らしていたあの頃を忘れてしまいたくない自分と

新しいお家と生活に馴染んでいく自分との狭間で

揺れる。

食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書 (RHブックス・プラス) チェブラーシカ (ピクチャー・フレンズ)

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お弁当と水筒をお仕事に持っていけるよう準備をし

旦那ちゃんに珈琲を淹れたりしながら

坦々と段取りする今朝は5時

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送り出して一息ついたら

綿毛布を四角に広げ直してからしんなりと包まって二度寝

気付いたら6時半前で

そういえばお友達に6時にモーニングコールを頼まれていたのだと

はっとする

「起きた?」なんて誰かの寝起きを伺う自分を

まるで母のようだなと思ったりする

そんな土曜日

お仕事の皆様お疲れ様です

近くの中学校では体育祭の練習だろうか

ソーラン節と勇ましい合いの手が風に乗って聴こえてくる

小学校からは御馴染み『せんとくんならしっている』までも

運動会の練習ですっかり覚えてしまう程

そここで密やかな遷都祭盛り上げムードに気付く

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『原稿零枚日記』の私のように「散歩の途中でちょっと寄ってみました」的風情を装って

普段とは違う少しそわそわとした活気ある雰囲気に

ちょっびっとだけ身を置いてみたいなと思わずにはいられないのだ

それも堂々とではなく端っこの方で慎ましく。

原稿零枚日記

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単純

接触が悪いのか何なのか

洗濯機のスタートボタンがなかなか押せないのは

毎朝生じる最近のプチストレスである

「新しい洗濯機買っちゃいますよ」

洗濯機に凭れて意地悪くそう言うと

なぜか動いてくれるので

ものにもやはり心があるのだなぁと思うのです。

車検を済ませ

思い切って罅割れかけていたタイヤ交換までしてもらい

ここ数年車検の度に

「次こそは乗り換えるつもり」と担当の方に言うものの

もう早13年乗っている旦那ちゃんの愛車で

ドライブがてら三重県伊賀市にある大山田温泉さるびのへ

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入ってすぐの天井には可愛らしい桜の照明が

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荷物を預けて「大体一時間後にここでね」と待ち合わせ場所を決め

旦那ちゃんとばいばいして女湯の暖簾をくぐる

こんな時性別が違うことを少しだけ残念に思う

服を脱ぎロッカーの鍵を失くさないように手首に巻き付け温泉へ

かけ湯をして小さな滝に打たれたりジェットバスで声を震わせてみたり

木の椅子に座って休憩しては

動物の足跡がユニークな露天風呂で頭にタオルを畳んでのせて

飲泉コーナーでコップに一杯をゆっくりと時間をかけて飲み

今にも雨の降り出しそうな空をぼんやり眺めたりして過ごす

広々としているせいか眼鏡があまり曇らないのがなんとも不思議であった

待ち合わせ場所には珍しく私が先に

本を読みながら待っていると

血色の良くなった笑顔でぺたぺたと歩いて旦那ちゃん登場

大きなお風呂は気持ちが良いことよのーとしみじみ言い合う

売店で大内山コーヒー牛乳とりんごおーれ、バニラアイスと紫芋風味のでっち羊羹を購入し

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休憩所である大広間へ

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畳にごろんと寝転び寝入っている人もおられたりして

なんとものんびりとした静かな空間でもそもそと頂いた

お土産屋さんでお野菜やお花を見たり

手作り蒟蒻を試食したり

明日用にパンを少し買ったりして

帰途に着く

運転してくれている旦那ちゃんに悪いなと思いつつも

小雨がしとしと降っていてなのに体はほかほかで

芯から寛いでしまい眠ってしまった。

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分厚めの靴下を穿く

薬缶を火にかけお茶を沸かす

晴れているのに雨が降ってくるきつねの嫁入りみたいなお天気

そんなことがいちいち秋らしくて嬉しくなる今日この頃

単純なものです。

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余韻余波

Pict1320_2  旅先で見上げた空模様

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遥か遠方で一所に集中豪雨

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旅先で見付けた可愛いもの

市バス・地下鉄&東山動植物園1DAYチケット

微妙な距離感を保つパンダとコアラ

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旅行の余韻だけで
暫くは楽しく生きていけそうな気がしないでもない。

1Q84 BOOK 3 Q人生って?

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「一晩中、電車見てるかもしれん」そう豪語していた旦那ちゃんは

変な体勢でベッドの下の方で丸まって23時半には眠りに落ち

それは予想通りで笑ってしまう程で

枕が変わると寝付きが悪い私は

今日一日を最初から一つずつ丁寧に思い返し

起こさぬよう何度と無く小さく寝返りを打ちながら

夜と朝にはっきりとした境目など無く

夜は永遠みたいに永いものなのだと今更にして知る

ゆっくりと空が白み始め

少しだけうとうと出来たような気がして

目を瞑っているだけでも疲れは取れるものなのだと身をもって実感する

名古屋二日目

ビュッフェで朝食を済ませ

ホテル内のお花屋さんで虹色の薔薇を見付け硝子越しに指をさすと

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「一本買ってあげようか?」そう旦那ちゃんは言ってくれたけれど

手にした途端に色褪せてしまいそうで

本物は見てるだけで十分だと思った

チェックアウトをした後

荷物を預けて

名鉄百貨店前のナナちゃんの長い脚の間を潜り抜け

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バスに揺られて名古屋港水族館へ

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ペンギンの形をした街灯の頭をつるりと撫でて

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チケットを購入し中に入った途端

一面、涼しげな青の世界

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汗が急速に引いていく感覚が何とも気持ち良かった

お昼は味噌カツ丼と肉きしめん

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やっとこさ名古屋らしいものを口にした

駅の案内所で頂いてきた冊子に載っていて気になった

喫茶千代田へ寄り道

こういう行き当たりばったり加減を楽しみながら

からんとドアベルが乾いた音を立て

常連さんらしき方達から少し離れた席に腰を下ろす

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古めかしい黒いソファはゆるゆると沈み込み

少し懐かしい匂いがして

照明が薄暗く水族館で見た深海にいるような気持ちになる

旦那ちゃんはアイス珈琲、私は和三盆のグリーンティで静かに喉を潤した

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バスと地下鉄を乗り継いで栄で下車し

あいちトリエンナーレ2010開幕中の愛知文化センターのち

オアシス21へ

水の宇宙船にて草間弥生さんの作品に触れる

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奇抜なてんとう虫みたいな浮島のオブジェは噴水の水飛沫を浴びてキラキラと艶めく

ずっと出合ったら買おうと思っていたLisa Larsonのキーホルダーをお土産に

この小憎らしい顔には抗えず

つい猫を選んでしまう

バス停でメーグルを待っていると

VELOTAXIのお兄さんが礼儀正しく頭を下げて通り過ぎて行かれる

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今回行けなかった名古屋城やノリタケの森、徳川園などを名残惜しく見送りながら

楽しみはまたの機会にとっておこうと二人で話す

名古屋駅に舞い戻り

DEAN & DELUCAでお買い物したり

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クリスピー・クリーム・ドーナツに立ち寄った頃にはついにカメラの充電も切れ

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帰りの高速バスに荷物を積み込み乗り込んだらば

ほっとしたのか一気に肩の力が抜けた

ぐるりと回りを見渡すと

乗客は私達を含めたった5人足らず

帰る間際に急いで買った天むすと手羽先を半分こ

車窓を流れゆく闇に呑まれた風景は見知らぬものに姿を変え

明々とした車内を浮かび上がらせる

暫くすると瞼が重くなってきてやっと私は夜を自分のものにすることが出来た

小さな揺れを感じてふと目を覚ますと

隣でぽっかりと口を開けて寝入っている旦那ちゃんの姿に

えも言われぬ安心感を胸に抱いてこっそりと手を取り

しっかりと握り直しまた瞳を閉じた。

giorni Vol.7 (実用百科) リサ・ラーション作品集 スウェーデンからきた猫と天使たち (P-Vine Books)BABY NUMBER BOOK  Lisa Larson(リサ・ラーソン)Mia 90mm グレー

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馬と鹿

遅めの夏休み

といっても真夏みたいな暑さはそうそう終わる気配を見せそうになかった

九月初旬

名古屋旅行へと向かった

行きは旦那ちゃんのご希望でアーバンライナー

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嬉しそうなので窓際を譲る

道中はDSで対戦

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たまにおしゃべりに興じ、それからおやつ

名古屋へ到着後

まずはJR名古屋駅直結のホテル

名古屋マトリオットアソシアホテルにチェックイン

しかも鉄道ファンには堪らない鉄道部屋である

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健康診断の結果が良好だったのと

日頃からの労いの気持ちを込めて少しだけ奮発したのだ

荷物を置いて少しだらーんとした後

外に出た途端

と、都会だ

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人が、人が多いぞ

しかも暑い、日傘を差していても照り付ける日差しが容赦無く

地下鉄東山線に乗り

京都みたいやなと束の間思い

車体の「5555」に何か良いことあるかもと喜びつつ

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東山公園駅で下車

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降りた途端、鹿やらコアラやらいちいち可愛いのである

てくっと歩いて東山動植物園へ

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この暑さに動物達は皆一様にバテ気味で

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ホッキョクグマなんて銭湯で寛ぐおじさんさながらで

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コアラは冷房の効いたお部屋で可愛く眠りこけていて

白やピンクの白鳥ボートが笑顔でぷかりぷらりと浮いている

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東山スカイタワーへ

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平日だからか人は疎らで

スカイレストランはほぼ貸切状態

ミックスサンドとケーキセットを注文し半分こ

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勢いよく飲んだ冷たいグレープフルーツジュースの一口が

熱い体の今どの部分を滑り落ちているかが面白いくらいに分かった

また地下鉄に乗り栄で下車

タワー好きな私達は名古屋テレビ塔へ

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旦那ちゃん曰く「馬鹿と煙は高い所が好き」らしいので

馬(旦那ちゃん)、鹿(私)ってことにしておこう

何処に居ても何をしていても夕暮れはいつも綺麗だ

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案内係のお姉さん達が美しいのも

カップルシートなる座り心地の良いものが適度な間隔を持って配置されているのも

ザ・お土産的なものが一切売られていないのも

夜に行われるらしいライブの音合わせ中なのも

何処をとってもやたらとお洒落なタワーであった

観光ルートバスメーグルに乗り込み

観光地をゆるりと巡る

シートに名古屋城やテレビ塔などのモチーフが一面に入っていて

明るい山吹色なのがとても良かった

ホテルに戻ると

旦那ちゃんはいそいそと窓際に無線機を据え置き

時刻表と照らし合わせてはカメラのファインダーを覗き込む

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私はベッドサイドの読書灯を点けて読書しつつチョコを摘み緑茶を啜る

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夕食は新幹線食堂車メニュー

銀食器以外は全てノリタケで統一され

デザートにカスタードプリンが付いていたりして

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レトロ感漂う可愛さであった

広々としたバスタブに沢山の種類のアメニティ

バスタオルはふわふわで大きくて扱いにくいったら

と庶民は思う

お部屋には正面に大きな窓が二つ

角部屋だったのでおまけにもう一つ窓があり

寝る間際まで夜景を楽しみ

そのままベッドに横になったらばぽっかりと夜空に浮かんでいる気分

もやっといらっとごみっとしているものは

さっさと瞳を閉じて何も無かったことにすりゃいいのだ

たまに無線機から電車の遅延状況を知らせる声がして

微かに階下の線路を電車の走る音がする

ピーザリザリひょろひょろろ、了解しました、おやすみなさいガタンゴトン。

きれいな水のつめたい流れ  つれづれノート(17) (角川文庫)

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