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道中

大好きな京都タワー

いつからか

私の中でタワーは祖父の象徴となっている

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京都駅ビルの毎年恒例の大きな大きなクリスマスツリー

急ピッチで設置が進んでいる

いつの間にか街はクリスマス一色

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鉄腕アトムの下が

旦那ちゃんと初デート時の待ち合わせ場所だった

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思い返してみればいつだって

タワーは当たり前のように視界の中に存在していた

朝はすっくと背筋を伸ばして

夜は煌々とあたたかな光を道標に

祖父が入院して早一ヶ月

92歳のお誕生日も病院で迎えた

処置を何度も繰り返し

だけども一向に回復の兆しは見られず

やむなく先生と家族皆で説得したけれど

祖父は断固として手術を拒否

「この歳になって腹を掻っ捌いて切り刻まれるのは嫌だ、怖い」と

それはまるで大きな子供の様に

何度も話し合いはもたれ

私も必死で説得した

「ちゃんと看てあげるから」

痩せて骨張った祖父の肩に優しく手を添え

遠くなってしまった耳元で一言一言噛み締めるように囁く

母の真っ向から立ち向かおうとする真摯な言葉の重みに

人一人の命の重みに

少し涙が出そうになって

まだ泣くのは早過ぎると

全く関係の無いことを考え続けた

その言葉に後押しされるように

こっくりと頷いた祖父

つい先日手術を受けた

リスクはあったものの

無事終了し

お蔭様で祖父は少しづつ回復の一途を辿っている

「大丈夫。92まで生きてきたパワーは物凄いんだから」

偶然に病院で出くわしたあるお姉様的女性から頂いたお言葉で

祖父の生命力を強く信じることが出来た

行き着くには早いよ

まだ道中やんか

ねえ、じじ様。

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