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清浄

日曜日に父がお家に居ることに未だ慣れない

私が物心ついた頃から土日、祝日関係なくいつもお仕事お仕事だったから

定年退職しアルバイトで薔薇のお世話をしている今を存分に楽しんでいる様子が

何だかとても微笑ましい

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祖母との深夜まで及んだ女子会で

必然的に寝坊を余儀なくされた私

それに反して

旦那ちゃんは眠る場所がどこであろうとマイペースに早起きで

四十九日の朝も父に畑や田んぼの作物を一通り見せてもらったそうだ

じじ様が亡くなって父が全面的に受け継いだ形になり

ハーブやアボカド、蕎麦を育てるなど新しいことに果敢に挑戦している模様

その上、父と旦那ちゃんは二人でホームセンターにも行ったようで

手荒れのひどい私の為に無農薬のアロエの鉢植えを買ってきてくれていた

本当に愛すべき男達である

Pict1557

さてここからは四十九日のお話

親族のみが集まり

昨晩と錯覚するような出来事が続き

弟と妹と旦那ちゃんの運転する車に別れて乗り込み

納骨をしにお寺へと向かおうとした矢先

大雨が降ってきて

「お墓に入りたくないおじいちゃんの最後の足掻きやな」

「ここのお家がよっぽど居心地良かったんやろな」などと皆で言い合い

雨を優しく受け入れた

母と私は家に残り頂いた御供養をばらしたり振り分けたりと細々とした雑用をこなした

いつの間にか雨はすっかり止んでいて

帰ってきた皆と小型バスに乗り込んでその足で予約していた割烹料亭へ

父が一言挨拶をし

また大いに食べ大いに飲む

連れてきたじじ様の遺影の前には上品な器に盛られた美しい炊き合わせが供えられ

私はグラスにウーロン茶をそっと注ぎ入れ静かに置いた

死は誰にでも平等に訪れる

残されたものはただ今を懸命に生きて命を繋いでゆくだけだ

そしていつか自分が御浄土に召される日が来たら

そこには大好きなじじ様が待っていてくれる

そう思うとほんのちょびっとだけ死ぬことが怖くなくなった。

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一喜」カテゴリの記事

コメント

水玉さんの日記に触れる度に、優しさに満ち満ちていて
自分までもが優しくなれる様です。

身近な人、大好きな人が天に召されると、ぽっかりと自分の中の一部が無くなってしまった様で、
そこをすーすーと抜ける風をどうしたら良いのか
戸惑ってしまいます。
でも、水玉さんの周りには優しさがあふれていて、
きっとあたたかな風が吹いているんだろうなー。

投稿: ソラ | 2011/06/16 16:47

>ソラ様

そう感じて下さって、こうして温かいコメントをえるソラさんの心こそが優しいのだと私は思います。

大切な人が亡くなって心にぽっかりと空いてしまった穴は一生塞がることはないのだろうなぁ。
だからこそ、ずっと忘れないでいられるのだと。

つい最近読み終わった銀色夏生さんの著書に『やさしさはやさしさを生み、憎しみは憎しみを生むこと』という一文がありました。
優しさを纏って生きたいです。

投稿: 水玉 | 2011/06/21 00:13

『やさしさはやさしさを生み、憎しみは憎しみを生むこと』
本当にそうですねー。
ガミガミしてしまうと、周りまでもがピリピリしてしまうし不幸せの連鎖が起きてしまう。
でも笑顔は笑顔を呼び、幸せを運んでくれる。
ああ、いつも優しく朗らかな気持ちでありたいです(*'-'*)ゞ

投稿: ソラ | 2011/06/21 20:15

>ソラ様

あるお友達から鏡の法則の話を聞いて、なるほどなーって。
それと同じようなことですよね。
マイナス思考全開でスパイラルに陥ると抜け出すのにへとへとになってしまうので、日々穏やかに笑顔で過ごせたらいいなと思いますが、なかなか、ね。

投稿: 水玉 | 2011/06/26 21:59

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