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斜線

さんざめく蝉の大合唱が目覚まし代わり

それがここ最近の常だ

のんびりシャワーなんてしていたら

案の定

朝の時間は待った無しで

もしかしたら誰かに早送りされてるんじゃないかと疑いたくなるくらいで

よーく洗った林檎を

皮を剥かずにそのまま齧り付く

歯型が付いた途端に親しみが湧いてきて

それはそれは身近なものになる

Pict2024

日中の暑さがそこいらに残ったままの夕方

プールの帰りみたいな気だるさを引き摺りながら

公園を突っ切って歩いていたら

地面にぽこぽこと開いた穴が無数にあって

Pict2030

おそらくそれは蝉の幼虫が地上に這い出た時の穴で

近くの植え込みの中にはちゃんと抜け殻があった

Pict2032a

生ぬるい湿気を含んだ風が雨の匂いを運んで来る

とすぐに夕立がやってきて

世界は沢山の斜線でいっぱいになる

雨上がりの夜空に

今年初めての花火が上がる

またも旦那ちゃんはお仕事で

ちょっとだけでも見せてあげたくて

一眼レフで撮影を試みるも

光の雨のようになってしまった

諦めて

お隣から衝立を挟んで聞こえてくる感嘆の声を肴に

一人ソーダ味のアイスを齧る

Dsc_3753a

打ち上げ花火のクライマックスが美しければ美しい程

否応無く一抹の寂しさがぽろりと胸に落ちてくる

すぐに消えてなくなってしまうけれど

それは夏の終わりにも似て。

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一憂」カテゴリの記事

コメント

いつだか雨の季節にハガキをかいてて。
それに同じように雨が線だって書いたなーと
思い出して保存してた写メを見たら・・・
なんとびっくり!
何がびっくりかって・・・
うーんと送ります(笑)

投稿: | 2011/08/04 22:32

>凛様

凛ちゃんの書いたという雨の葉書見た時、鳥肌立ったよ。
言葉のリンクってすごいねー、びっくりやねー。

投稿: 水玉 | 2011/08/05 20:08

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