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髣髴

青い空にもくもくと夏雲が立ち

夏休みも終わりに近付いた頃

Pict2138

金色の稲穂が一斉に頭を垂れる田んぼのほど近くに

義父方のお墓がある

いつも目印にしていた大きな木が切り倒されていて

一瞬お墓の場所がどこであったか分からなくなってしまう

と、切り株を発見

「申し訳ありません」と御先祖様にへこへこ

少し高台にある小さな公園のすぐ隣には

義母方のお墓がある

墓石のすぐ近くに立派なケイトウが自生していて

「抜いた方がいいかな?」と旦那ちゃんが聞くので

頭を横に振ると

「ばあちゃんは花が好きやからな」

と言い何度も頷きながら柄杓でお水をあげている

赤い鶏冠を彷彿とさせるお花は

温かみのあるビロードのような手触り

少し湿り気を帯びている

見下ろす先には旦那ちゃんの実家があって

「親父とおかんのことをばあちゃんはここから見守っていてくれる」

そう旦那ちゃんはお墓参りに来る度自分に言い聞かせるように言う

手土産を持って旦那ちゃんの実家へ

たまたま帰っていた義弟が天川村の湧き水(ごろごろ水)を汲みに行ってきたそうで

ついでに私達にもとペットボトル6本分(12リットル!)も持たせてくれる

義両親は車に乗らないので

時間がある時はお買い物に付き合う

「娘とお買い物できる日が来るなんて!!」

と義母は毎度毎度飽きもせず嬉しそうに言い

後ろからちょこまかと小走りで

私に追いついてきてはカートを横に並べようとする

カゴにはお米やサラダ油、トイレットペパーなど重いもの嵩高いものがたんまりと

置いて行かれた義父はその様子を遠目で見ながら

旦那ちゃんと目配せし合い苦笑いするのが常なのだ

Pict2150a

旦那ちゃんが私の家族を大切にしてくれるから

自ずと私も彼の家族を大切にしようと思える

なかなか自分の親のようにはいかないし

何かにつけ気疲れすることも多いけれど

それすらも楽しめるような私になりたい

いや、なる。

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