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使者

有難いことに

実家には大抵誰か居て

お買い物に出ずとも何かしら食べるものがあって

気まぐれに少し家事を手伝っただけでやたらと持て囃される

朝起きるとお仏壇に手を合わせ

旦那ちゃんのことを宜しくとお願いする

祖父の遺影はいつもと変わらずちょっと澄まして笑ってる

父とお昼の『カーネーション』を見ていると

糸子の「おばあちゃん!」という呼びかけに

「なんや?」と返事する祖母に

二人で「テレビや!」と突っ込んで笑う

祖母の定位置であるダイニングテーブル下の

食べこぼしを掃除する

近所のおばあちゃん友達がうちに遊びに来られない日は

祖母のお部屋でお茶をする

夜ご飯は家族皆で食卓を囲む

ことが実家での日課になった

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妹が近くのお寺のライトアップに連れて行ってくれた

お仕事中に下見をしてくれたらしいが

実質的なライトアップは前日で終わりだった

例年よりも暖かい日が続いていたからか

紅葉の進み具合が遅く

この日は善意でライトアップを継続されていたそうで

とてもラッキーだった

夜に見る紅葉は妖艶で

血潮を思わせるかのような朱赤で

暫し言葉を失って見上げていたら

足元に白いわんこが気配を消して擦り寄って来ていて

まるでどこからかやって来た使者のようだった

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妹に借りたムートンブーツが思いの外暖かいので驚き

黒は闇に溶けるのだと知った

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一人じゃないという揺るぎ無い絆は

私を弱くも強くもする

もつべきものは愛すべき友人と家族である。

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