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「こちらに来て、大女将のお顔を拝見すると心が落ち着きます」
そんな言葉が

自然と口をついて出る

自分に驚いた

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先々週末
最高のお花見日和
いつもの温泉へと赴く

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もしかしたらまだ早いかもしれんな
と周囲をきょろきょろしつつ
車を走らせていたら
地熱のせいか
可愛らしい蕾の混じった五分咲きくらいで
とんだ杞憂に終わる

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荷物をお部屋に運び
近く見頃を迎えるであろう桜を愛でに
彼とお散歩に出る
勿論彼は一眼レフを首から提げて
私は渓谷にごろごろとある
大きな岩に腰を下ろして
澄んだ川面を眺めて過ごす
その間も
テレビで取り上げられた影響か
日曜日だったからか
日帰り入浴に訪れるお客さんが引きもきらず
ロビーは入泉後に桜を見る人で
そこそこの賑わいを見せている
夕食前に一風呂
すっきりとした面持ちで
桜懐石を頂いた
茶碗蒸しには
桜の塩漬けがしんなりとのっかり
桜湯や板長さん手作りの桜餅は
優しく桜色に色付いている

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夜桜がライトアップされると
お食事の途中から照明を落とし
食べ終わると
畳に仰向けに寝転がっては仰ぎ見る
窓硝子にぺたりと貼り付いた花弁を
指の腹で触れてみる

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着膨れて夜桜を撮影しに外へ
眠る前に二風呂
ちょうど女将さんが
入浴される時間と重なり
内風呂から露天に移動し
一時間半近くお喋りに花を咲かせる
体の芯まで温まったせいか
久々に蕁麻疹が出る
今やここでは
常に素っぴんでいることが普通で
従業員の方々に
お化粧をした顔を見られることの方が
逆に恥ずかしいくらいになってしまっている
だから不思議と
心までも素っぴんでいることが
出来るのだろうと思う

体の内なる声に耳を澄ますこと
焦らずこつこつ努力すること
その大切さを教えて下さったのは
他ならぬ大女将だった。

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