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四方山話②

さて、GW二日目

五月三日晴れ

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九時過ぎにホテルをチェックアウトし

新山口駅へと急ぐ

SLやまぐち号の運行初日

すでにオープニングセレモニーの準備がなされており

がっつりテレビ中継も来ていて

カメラを前に

緊張した面持ちでインタビューを受けている人もちらほら

ホームは鉄道ファンや家族連れで

お祭りかのような賑わいを見せている

旦那ちゃんがグッズ売り場で品定めしている間に

事前に(彼から)仰せつかっていた

お弁当を二種類とお茶を購入

任務を遂行し

私はキャリーバッグに腰掛けて荷物の番

セレモニーが始まり

どうやら今日一日

小学生の男女二人がこども車掌を務めるようだ

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終盤にさしかかる頃

SLやまぐち号が威風堂々たる存在感でもって

汽笛を鳴らしてゆっくりとホームに入線してくる

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牽引している客車も

それぞれ欧風、昭和風、明治風、大正風と

意匠を凝らしてあり

私達は展望車風に乗車

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展望デッキへと移動すると

風景は徐々に長閑になっていき

島根といえばの赤褐色の石州瓦や

田植え前の水田がきらきらと光輝いており

畝では三脚を立てカメラを構えている人や

地元の人達が手を振っていたりする

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黒光りした車体は

希望の象徴のように時折汽笛を鳴らし

黒煙と蒸気を吹き上げて進む進む

線路は続くよどこまでも

お楽しみの昼食はSL弁当とかしわめし

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湯田温泉駅では

各旅館の女将さん達が狐のお面を被ってお出迎え

峠を越えトンネルを抜けて

地福駅では

活気溢れる太鼓の演奏で始終歓迎ムード

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終点津和野駅では

鷺舞をモチーフにしたゆるキャラつわみんが愛想を振りまきまくっている

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主要駅でよく見かける立ち食いうどんや蕎麦が好きな彼は

こちらではお蕎麦を注文

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これより先へ行く電車が来る迄の数時間

(私の)予定ではぶらり観光するはずが

ここには鉄道ファンの聖地とも言うべき貴重な転車台があり

彼のキラキラした目を見たら

「ちょっと見に行ってもいいかな?」に

ノン!とは強く言い切れないのだった

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石炭や水を補給して復路の運行の為の準備に余念が無い

機関士さん達をもの珍しく見る

彼は様々な角度から写真を撮るのに忙しく

片時もじっとしていない

くるりと進行方向に向き変え

再びひき返していくSLの勇姿を見届け

巻きで観光開始

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お米屋さんのカメラ慣れした美猫に

センスの良いオサレ冊子・津和野時間

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安野光雅美術館のあ

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SLを模した水飲み場

鷺舞の壁画などなど

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鈍行に揺られ

各駅に停車する度に「ここはなー」と思い出を話し出す私に

にこにこと笑って耳を傾けてくれる彼

祖父がまだ健在だった頃

日原駅まで車でお迎えにきてくれたものだったと

かの遠い日の

陽に焼けた笑顔を思い出し胸が締め付けられる

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駅で待っていてくれた叔父と

久しぶりに目にしたはずの色々は全て

心の原風景として

細胞レベルで覚えているものなのだなあ

私にとっての第二の故郷

母方の実家に到着

「ただいまー」自然と口からこぼれ出た

「遠いところよお来んさったね」

台所に立っていた祖母はくるりと振り向き

眩しいものを見るみたいに

目を細めて笑うのだった。

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