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四方山話③

さてさて、GW三日目

五月四日朝少し雨のち快晴

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叔父が「もし予定が無いなら、津和野に行かんかね?」と誘ってくれた

二つ返事で「行く!」と答えて
足が痛いからと渋る祖母を
せっかくやし一緒に行こうと丸め込み
まず向かったのは太鼓谷稲荷神社

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母と帰省した際
家族で何度か訪れたことのある
馴染み深い神社である
本殿前で待ち合わせということにして
彼と私は鳥居近くで降ろしてもらい

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叔父と祖母は車で上ることに
こちらは日本五大稲荷神社のひとつとされており
表参道に約千本もの鳥居が立ち並ぶ様は
京都の伏見稲荷とも似通った趣がある
もみじの若葉に朱が映えること映えること
途中の売店で購入したでお供物を片手に
階段を上ること数十分

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ベンチにちょこんと腰掛けた叔父と祖母と合流
御参りをして
社務所で御朱印を頂き
記念に写真をば

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足を庇う様にして
少し後方を歩いて付いて来るちんまりとしたその姿に
十年ばかし若い頃の父方の祖母の面影が重なる
初孫である私が生まれた時から
祖母はもうすでにおばあちゃんで
それ以外に何者でもなくて
人は皆、歳を重ね平等に老いはやってくるものだと
頭で解ってはいても
逢えずにいた時間は
確実に祖母をよりおばあちゃんにしてしまっている

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お手洗いの男女を分ける表示までお狐様でほっこりと見る
高台にある駐車場から望む美しい町並みの中には
叔父や母の通った母校が
当時と変わらないままそこにあった

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鷲原八幡宮、森鴎外記念館と回り
なまこ壁と掘割を見つつ
殿町通りをぶらぶら
福々と肥えた立派な鯉が肩寄せ合って
せせこましそうに泳いでいる

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実家にあるアルバムに
ここで撮った色褪せた家族写真が貼られていて
私は余所行きの別珍のワンピースを着せられて
お友達だったモンチッチを大事そうに胸に抱いて
何故かしかめっ面で
両親はうら若くて
父が母の肩に腕を回したりなんかして
髪だってふさふさで
ぷぷぷと笑ってしまうくらい懐かしくて
自分の夫と共に同じ場所に立っている今を
何だか無性に切なく感じた

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萩・石見空港へ
搭乗の始まったらしい飛行機を皆で見る
発着便が少ないので実に貴重なのである
「海が見たい」
そんな急な我が儘にも
叔父は難なく応えてくれる
海無し県に育ったので
海を見ると無駄にテンションが上がるのだ
五月の日本海は穏やかで
たおやかに寄せては還す波
タイミング良く頭上を飛んでいく飛行機
全てがうまくいきすぎているようで嬉しくて
なのに同じくらい怖くもあった

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夜ご飯はまたも豪勢にお寿司
海が近いとあって
魚介類が新鮮で抜群に美味しい
ノンアルビールにほろ酔う私はうとうとと舟を漕ぎ
それを見ていた祖母が
「水玉ちゃんの寝顔を見ていたらおばあちゃんまで眠とうなる」とにこにこ
見守られてる感が半端無くて
祖母がどんな私も見逃すまいとしているようで
もういい歳した大人なのに
大人だからこそ泣けてきた。

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