« 刻一刻 | トップページ

病院帰りとは思えない程に

足取り軽く

駅迄歩く道すがら

父が想像していたよりずっと元気でおちゃらけていて
私達の来訪をすごく喜んでくれたから
行こう!と背中を押してくれた旦那ちゃんに
何度も有難うを伝える
稲刈り前の景色をこの目で見たくて
稲穂に触れぬよう気を付けながら
畦道を駆ける
豊かな秋の実りは何て美しいんだろう

Imgp2219

もうすぐ上りの最終のトロッコ列車が出発する時刻だと知り

明らかに乗りたそうにしている彼を
思い切って誘う
お客さんが少ないので
好きな車両に自由に座っても良いとのこと
ほぼ貸切状態である

Imgp2226

景色の良い撮影ポイントで何度か一旦停車して下さったり
記念写真を撮って下さったり
車掌さんが陽気に歌を歌われたり
保津川下りの舟に手を振ったり
憧れのお宿・星のやさんを遠巻きに眺めたり
と盛り沢山で
瞬く間の三十分である

Imgp2233

トロッコ嵐山駅で
降車扉が開いたら
ふんと雨の匂いがして
私達は目配せし合い
すーはースーハーと
息を吸ったり吐いたりを
無闇に繰り返す

時間も時間だったので
また改めて遊びに来ようねと約束して
JR嵯峨嵐山駅で電車を待っていると
たった今乗ってきたトロッコ列車が
今日のお役目を終えて
静かに停車しているのが見える

Imgp2229

車窓から京都の町並みを眺めながら
「雨がしびしび降ってきたな」
と彼がぼそっと言ったことに
降り始めの弱めの雨を
ぴりぴりと表現する私は驚きつつも
しびしびの方が
静かに降る雨の様子を的確に言い表している気がして
なかなかに素敵だなと思った。

|
|

« 刻一刻 | トップページ

一喜」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 刻一刻 | トップページ