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刻一刻

昨日の夕方

お買い物帰りに

金木犀の香りを捕まえる

暦の上では

秋真っ盛りであるはずが

日中は未だ夏日

但し空気は乾燥しているので

そろそろ加湿器を出さねばなるまい

父が入院することになり
初手術がうまくいくよう
でんぼ(腫れ物)の神様である
石切さんに御参りに行こうとなったのである(『行く末』参照)
その甲斐あってか
手術は無事に済み
経過も良好で
すぐ退院出来るやろうと
母から聞いていたので
お見舞いには行かないつもりだったのだけれど
旦那ちゃんの
「お義父さんが元気やからこそお見舞いに行くべきやろ!」
の一言に感化されて行くことに
ベッドに寝転がって
イヤホンを着けてテレビを見ている父は
実家でそうしている時と何ら変わりなく見えた
談話室のようなところに移動して
入院後の色々を聞く
いつもの如く
ふざけたことを言う父に呆れながらも
こうして笑い合える幸せをしみじみ感謝した
父愛用のお湯呑や
見知った後ろ姿があるだけで
無機質な白っぽい空間に
少しだけあたたかさが加味される
自分が歳を重ねれば重ねる程
同じだけ親も年老いていく
自分の意思や思惑とは無関係に
物事は刻一刻と変化していき
決して留まることはないのだと
また思い知らされる

彼が撮ってくれた
ピースした父に寄り添う私の写真を添付して
妹にメールする
「めちゃ元気そうで安心した」
とすぐに返信がきて
妹がすぐ傍に居るようで心強く思った
病院を後にする際
見送りもせず
もう用は済んだとばかりに
そそくさと病室に引き揚げてしまうところも
父らしくて笑ってしまった

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頭を垂れた黄金の稲穂が
今年も豊作であると教えてくれる
数日後の台風による大雨で
田んぼは冠水し
強風によって
稲が無残にも薙ぎ倒されてしまうことを
この時の私は到底知る由も無かった。

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